コミニュケーション
先日、豊島園の野外のイベントでTHE BELLSのライブのお仕事があった。
私は野外イベントが大好きである。
外の空気に吹かれて、暮れて行く空を眺めながらのライブは、
本当に気持ちいい。
THE BELLSでは、野外も含め様々な場所でのイベントなどで歌っているが、
そういうフリーコンサートの醍醐味は、
観客は、たまたまそこに通りがかった、行きずりの人達ということ。
もしくは、イベントのチラシなど見て、
無料で音楽を聴けるなら、と来て下さった方達で、
いわゆる我々のファンと言う訳でない。
そういう方々が心から我々の音楽を楽しんでくれているのを感じると、
こんな歌手冥利なことはない。
あらゆる場所で歌った事がある我々だが、
あるとき銀行のパーティーで、と聞いて受けた仕事が、
どこでどうなったのか、
パチンコ屋の新装開店イベントにすり替わっていた事があった。
話違うじゃないの、と憤慨したもんだが、
パチンコ屋の片隅に設けられ小さなステージで歌っていると、
この先一生、ライブハウスなどに足を運ぶ事もなさそうな、
くたびれた感じのお爺さんやオバさんなんかが、
目を輝かし満面の笑顔で聴いてくれてるのを見て、
なんだか心底幸せを感じた。
歌を始めたばかりの若い頃は、自分の快楽の為に歌っていたのだが、
今はそういうコミニュケーションが快楽になっている。